ご訪問ありがとうございます。
全国にはたくさんの寺社仏閣があり、無宗教者が多い国民と言われていますが、
誰しも思い入れのある神社やお寺があると思います。
有名なところでは、「伊勢神宮」「出雲大社」「明治神宮」等、
特に伊勢神宮は「お伊勢参り」として多くの方に親しまれていますね。
そんな全国津々浦々あるお寺の中で「今」が熱いっ!、
今を逃せばもう生きている間には訪れないかもしれない
大行事が行なわれているのを知っていますか?
Shikoku Henro ( pilgrim) / お遍路さん / isado
それが『四国 八十八ヶ所巡り』です。
四国 八十八ヶ所とは、あの有名な弘法大師・空海が
平安時代の815年に開いたと伝えられる霊場ですね。
四国 八十八ヶ所巡りも元々は修験者の修行の道とされ、
ごくわずかの人にしか知られていませんでしたが、
江戸時代ごろから一般庶民の間でも巡礼が流行し始めたとされています。
皆さんは、815年と聞いて何か気づきませんか?
そうそう、794年に平安京に遷都され、
810年には「藤原薬子の変」が起きたな~。(詳しっ!(笑))
日本史を専攻していた人なら常識かもしれませんが、
そうではなくて815年ということは今年で開創1200年目!!なんです。
1200年の歴史もすごいですが、四国 八十八ヶ所の各地で
それを記念した記念事業が行なわれています。
また、最近では「ちょい遍路」といわれ、
四国 八十八ヶ所を一気に、徒歩で巡るのではなく、
ある区間だけちょっと巡るのが注目されているのを知っていました?
ちょい遍路であれば、パワースポットとしても有名な霊場を、
半日、1~4ヵ所、3~4kmとウォーキング効果も期待できますよ~。
気になってきましたか?四国 八十八ヶ所巡り。
そこで今回は、開創1200年目の四国 八十八ヶ所が気になる方へ、
巡礼手段等の基本情報、正しい参拝手順について
わかりやすく紹介していきますね。
- 四国 八十八ヶ所の基本情報は?
- 札所の正しい参拝手順は?
- まとめ
四国 八十八ヶ所の基本情報は?
本格的に八十八ヶ所を巡るにしても、車で行くのか、
徒歩にチャレンジするのか、日数はどれくらい、費用は?等、
多くの疑問が出てくると思います。
そんな方のためにこの章では、四国 八十八ヶ所の基本情報について
わかりやすく紹介していきますね。
- 四国お遍路成立:江戸時代初期ごろ
- 距離①:(1番~23番):約281km
- 距離②:(24番~39番):約419km
- 距離③:(40番~65番):約400km
- 距離④:(66番~88番):約238km
- 主な巡礼手段:徒歩、バス、自動車、自転車等
- 日数目安(徒歩):約50日~60日
- 日数目安(バス):約13日
- 日数目安(自動車):約12日
- お遍路おすすめシーズン:3月~4月、10月~11月
- 記念事業:2014年が開創1200年
- 遍路必需品:白衣、輪袈裟、白靴、納経帳等
- お納経時間:基本的に7:00~17:00
- 主な宿泊手段:各お寺の「宿坊」にて
- 費用目安(ツアー):約20万~30万円(全12回)
- 納経帳の費用:2000円~3000円
- 納経帳の墨書き・朱印料金:1ヶ寺当たり300円
- 納経軸の墨書き・朱印料金:1ヶ寺当たり500円
- TEL:0877-56-5688(四国八十八ヶ所霊場会本部)
基本情報は変更になる場合があります
お遍路の費用に関しては、宿坊に宿泊するのか、
ホテル等に宿泊するのかによって大きく変わってきます。
また、お遍路装束も本格的に揃えようと思えば、
大体2、3万円~かかりますよ。(納経軸は10万円もあります)
また、ツアーで行く場合も、基本的に一気に1番~88番まで行くツアーはなく、
6~7ヶ所毎に巡る全11回~12回ほどのツアーが主です。
各回毎に距離、宿泊施設も変わり値段も変わってきます。
皆さんのお財布と相談してほしいですが、
お遍路の良い所は「どこから回ってもいいところ!」
ツアー等では初回はかなり破格の料金になっていることも多いので、
まずは、初回だけ参加してみるのも一つの手ですよ。
そして、基本的にお遍路巡りは「どの服装でもOK」です。
しかし、本来修行という意味合いが強いので、
最低限、上で紹介した遍路必需品はそろえておきましょう。
また、上の基本情報、距離①は「徳島県」の札所、
距離②は「高知県」の札所、距離③は「愛媛県」の札所、
距離④は「香川県」の札所を表していますよ。
PICT7257 / Travel-Picture
札所の正しい参拝手順は?
八十八ヶ所札所の大体の距離、お遍路の服装、費用等、
大体のことはなんとなくわかってもらえたと思います。(大丈夫ですか?)
次は実際に各札所に行ったときの参拝方法って気になりませんか?
そこでこの章では、各札所に訪れたときの参拝手順を紹介していきますね。
- 山門(仁王門)にて合掌、そして一礼(帰りも忘れずに!)
- 手水舎にて手を洗い、口をすすぐ
- 鐘楼で鐘を撞く(つく)
- 本堂(金堂)にて献灯、献香、納札を納め、礼拝
- その後、お経(読経、写経等)を奉納
- 大師堂にて本堂と同様に参拝
- 納経所にて納経帳に墨書・朱印をもらう
鐘楼の鐘は自由に撞けるところのみで撞きましょう
また、鐘を撞くのは「参拝前」が原則で、
参拝後に撞くのは「戻り鐘」といわれ禁忌です
鐘を撞く手順は参拝前だといわれていますが、
私も一度注意されたことがあり、なぜ参拝後ではダメ?と思っていたのですが、
戻り鐘は「帰り際にピンポンダッシュする」ぐらい失礼だと諭され納得!
参拝に来ましたという意味で鐘を撞くのに、
帰りも鐘(チャイム)を鳴らされたら何事?と思うのもわかりますね。
Bible blanket / akaitori
まとめ
今回の四国 八十八ヶ所巡りについてはどうでしたか?
2014年は開創1200年という節目の年ですが、
記念事業が行なわれるのは「50年毎」に開催しています。
今回を逃すと、つぎは50年後→○○歳(皆さんの年齢を当てはめると)、
ギリギリ存命?もしくは、次世(生まれ変わって)かも知れません。
88ヵ所も巡れるかわからないと不安な方でも、
これを機に「人生の目標」(大げさ?)とし、1年に数ヶ所~10ヶ所ずつ回る等、
皆さん自身の記念事業でとしても楽しいかも。
また、各札所の「宿坊」に宿泊して、
お遍路巡りをしようと考えている方もいると思います。
各札所の宿坊は、定員50名~150名ほど、
1泊2食付5000円~7000円ほどですね。
混雑しているときには相部屋、大部屋になると思いますが、
せっかく「修行の旅」に出るのであれば、宿坊に泊まってみては?
(シーズンによってはやっていない宿坊もあるので要確認!)